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評論
2020.12.17

映画『憂国』を観て

評論, 2020.12.17

初めて自分の映画をつくったとき。
“ああ、これは映画ではない”
そう言う、2,3の声が倍音で重なってめまいがした。

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【鑑賞即/刻所感】
映画屋の映画ではないとすれば映画ではないが、三島の映画だとすれば映画である。極私的かつ至極を示すエッセイ映画に成る。
それは映画を構造化し技巧のもとに成立させる映画屋の作法では表出し得ない、時間の張り詰めを生む。もちろんモチーフの性質にもよるが、この期に及んでは同質のモチーフを他の映画屋のシゴトによって、『憂国』が示す時間の張り詰めを構造化と技巧の末に表出できたとは言い難い。やはり、エッセイ=極私的たる憂慮する死活とも言えるエネルギーがこれには有る。
映画という娯楽性と大衆性にからめとられた化け物と向かい合い、勇んで前のめりで倒れた三島の行動とその哲学に対して、はたして映画そのものは充分に応えたのだろうか。映画は三島の手を握ることはなく、彼もまた映画の閾値を見抜いていたのか。
映画という化け物のヌルヌルとした天邪鬼さだけが、網膜に残った。

布村喜和 / 映画監督 Yoshikazu Homura / Film Director

About

3月19日生まれ。山口県出身。大阪芸術大学映像学科卒。 2017年3月19日、HOMURA & a 319 Filmworks Blue 設立。シネマトグラフ発明に始まる"相対的なる映画史"と、 インディペンデント映画やアートフィルムが接近を試みる"絶対的なる映画史"。 広い世界と無限の観客、しかし、自己の所在は依然として分からない。 ただ、映画をつくりつづける。生きている。

Born March 19th. I am from Yamaguchi Prefecture. He graduated from Osaka University of Arts and Sciences. On March 19, 2017, HOMURA & a 319 Filmworks Blue was founded. "Cinematograph" Relative movie history starting with invention, "absolute movie history" where independent films and art films try approaching. Wide world and infinite audience, but I still do not know where I am. However, he continues to make movies. I am still alive, today.

Award

DAIGEI FILM AWARDS 2013 上映
ぴあフィルムフェスティバル2014 1次審査通過
日本芸術センター 第六回映像グランプリ 本選上映
第3回 三軒茶屋映像カーニバル 奨励賞受賞
(映画監督・松井良彦氏 選出)

YCAM10th FILM by MUSIC
「架空の映画音楽の為の映像コンペティション」入選
(音楽家・坂本龍一氏 選出)

DAIGEI FILM AWARDS 2013
 / Screening

PFF 2014
 / First pass judging

The 6th Video Grand Prix of the Japan Art Center
 / Screening

The 3rd sangenjaya cinema carnival
 / Incentive Award (Yoshihiko Matsui selected)

YCAM 10th FILM by MUSIC
“Video Competition for Fictitious Film Music”
 / Winning (Ryuichi Sakamoto selected)

I believe and movies that I believe.
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